ウィークリー8月21日号

M&Aに勝機を見出すドラッグストア業界

　ドラッグストアの業績は立地や商圏に依存するため、出店戦略が重要となります。従来、業界では特定地域に大量出店し、占有率で競合より優位に立つドミナント戦略が採用されてきました。この戦略は市場規模が拡大する状況では、来店頻度の増加や広告宣伝費の効率化等が期待でき、有効に機能してきました。しかし、最近では都市部において店舗の過剰感が見受けられ、飽和状態となっています。また地方においても出店余地は減少しつつあり、現状以上の店舗拡大が難しくなってきています。
　そのような背景から、今後のドラッグストア業界は従来のドミナント戦略から、マーケットシェアの奪 い合いに舵が切られていくとみられます。ドラッグストア業界は成熟産業として大きな過渡期に差し掛かっており、よりM&A（合併・買収）の重要度がより増していくと考えられます。

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