ウィークリー3月11日号

円安や原料高によるコストアップを克服する食品メーカー

　食品メーカーの決算をみると、前期はいち早く価格転嫁が実現した海外事業が好調でしたが、今期は打って変わって国内事業が回復に転じています。前年同期は円安や原料高のスピードが速く、国内での対応が後手に回っていましたが、今期は昨年春、秋と相次いで打ち出した値上げが漸く円安や原料高によるコストアップに追いついてきました。各社とも値上げ後数カ月は販売数量の減少に直面することが多いですが、ブランド力のある商品を中心にプロモーション効果などで販売数量も徐々に回復する傾向にあります。

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