ウィークリー12月12日号

金利上昇と株主還元で金融株に注目

　国内の長期金利（10年国債利回り）は、このところ日銀の長短金利操作の上限である0.25%近辺での動きに終始しています。ただ、インフレ圧力が継続する中、日銀の政策転換等による先高観測も根強いです。
　金利上昇が銀行や保険会社の収益に及ぼす影響はさまざまですが、基本的にはプラス要因と考えられます。保険会社の場合は資産運用収益が拡大し、銀行の場合は資金利益の増加につながります。金利上昇ピッチ次第では、債券価格下落による売買損や評価損の拡大が先行して収益を圧迫することもありますが、中長期的には、債券の再投資利回りの上昇が収益拡大に貢献することになります。

　本文中には具体的に銘柄も紹介していますので、ぜひご自身の投資にお役立てください。

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